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ERMENEGILDO ZEGNA(AGNONA) ①

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19世紀後半に当時時計職人であったアンジェロ・ゼニアは織物工場の設立を思い立ち、1910年に設立されたその工場は、アンジェロの10番目の末息子であったエルメネジルド・ゼニアの功績によって織物工場の枠を打ち破る、世界に名立たる高級メンズファッションブランドへと変貌を遂げました。
これが皆様ご存知の“ERMENEGILDO ZEGNA(エルメネジルド・ゼニア=以下ゼニア)”の成り立ちです。
弊社は同社が1999年に買収した高級婦人服地ブランドで、現在は“ゼニア”の工場内で生産されている“AGNONA(アニオナ)”を長年取り扱っており、私も“ゼニア”は親しみのあるメーカーの一つです。
4年前に初めて訪問して以来、久しぶりにビエラ近郊の村 トリヴェロにある同社の織物工場(創業の地)を訪問してきましたので、シリーズでご紹介させていただきたいと思います。
まず、左上写真はムッソリーニの時代に建てられたという本社社屋。
エントランスを入ると現れる重厚で美しいエントランスホール(右上写真)は素晴らしいコンディションが保たれていて、当時の雰囲気を現在に伝えています。
そして今回初めて案内していただいたのが、工場に隣接する敷地にある美しい庭園(左下写真)。
この庭園内にはエルメネジルド・ゼニアが実際に暮らしていた家(右下写真)も現存しているのですが、工場内の喧騒とは打って変わって静寂に包まれたこの空間にいると、20世紀初頭にタイムスリップしたような不思議な感覚におちいってしまいました。
-続く-