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SAVILE ROW ① HUNTSMAN -Ⅰ-

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今回からは、今年の2月20日から滞在した英国での話題をお届けいたします。
まず、紳士服と言えばやはり“聖地”サヴィル・ロウ。
今回の英国滞在は、日本からはるばるいらして下さったお取引先の若手テーラーさんのアテンドがあった為、久しぶりにサヴィル・ロウの名門テーラー訪問を企画しました。
“ハリソンズ オブ エジンバラ”を傘下に持ち、サヴィル・ロウの全ての名門テーラーに服地を供給する英国最大のファミリーマーチャント、“リア ブラウン&ダンスフォード”のジェームス・ダンスフォード氏に今回もアレンジしていただき、当日は同行までしていただきました。
さて、始めにお邪魔した11番地の“HUNTSMAN(ハンツマン)”は、創業1849年という長い歴史を誇り、欧州各国の王族・貴族の御用達テーラーとしてその名を馳せてきました。
“ハンツマン”のビスポークスーツは一ツ釦にこだわったその独特のスタイルと共に、「サヴィル・ロウで一番高価」と言われるそのプライスも有名で、現在の一着仕立て上がりのスタート価格はなんと4,000ポンド(約80万円)だそうです。
左上写真は通りに面したサロンで、顧客はこちらで生地選びなどを行います。
以前は違ったのですが、現在はサロンの奥にカッター(裁断士)の為の裁断台が配置されており、実際の作業をサロン内から見学することができます(右上写真)。
左下写真はカッターの一人が仮縫い後の調整をしている様子。
見せていただいた古いオーダー台帳(右下写真)には、顧客が過去にオーダーした服地のカッティングが整然と収められていました。
-続く-