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SAVILE ROW ③ GIEVES & HAWKES -Ⅰ-

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サヴィル・ロウの話題を続けます。
これから2回に分けて、2件目に訪れた1番地の“ギーブス&ホークス”をご紹介させていただきます。
1785年に創業された“ギーブス”と、1771年創業の“ホークス”という2つの老舗が1975年に合併してできたこの名門は、現在も3つのロイヤルワラント(エリザベス女王・エジンバラ公・チャールズ皇太子)を保持するなど、サヴィル・ロウでも特に高いプレステージを誇ります。
また、近年ではプレタポルテにも力を入れており、従来のビスポークスーツの顧客層以外にも訴求力を持つブランドとして、世界中で高い知名度を得ています。
さて、高級ブランドショップのようなモダンなショーウィンドー(左上写真)を横に見ながらメインエントランスを入ると、ゴージャス且つエレガントな空間が広がっていました(右上写真)。
ここでは主にプレタポルテやシャツ、タイなどが販売されており、ビスポークスーツの顧客は店の左奥にある専用サロンに案内されます。
各英国マーチャントのバンチが集めたれたコーナーには、勿論“ハリソンズ オブ エジンバラ”のフルコレクションが用意されていましたが、8畳(!)程はあろうかという全面ガラス張りの専用フィッティングルームのソファーの横には、なんと“ハリソンズ”が誇るウーステッドスパンカシミア使いの超高級スーツ地“マルチ・ミリオネア”の着分とサンプルがディスプレーされていました(左下写真)。
嬉しくなりながら、案内していただいたセールスマネージャーの方に理由を尋ねると、「この部屋には世界中から富豪の顧客がいらっしゃいますが、そんな目の肥えた方々でも驚かれるようなクオリティーの高い服地をPRすることは、非常に重要な事だと私達は考えているのです。ここに展示してから既に2着注文をいただきましたよ!」とのこと。
同行のジェームス・ダンスフォード氏も、サヴィル・ロウの超名門テーラーでの“ハリソンズ”服地へのこの高い評価に大満足のようでした。
1階の売り場とビスポークサロンを見学した後は、2階のアーカイブルームへと連れて行っていただきました。
以前はビスポークサロンは2階にあり、顧客はメインエントランス近くの扉を開けたところにあるこの専用階段を使い2階に上がっていたそうですが、現在あるアーカイブルームは一般公開されていない為、残念ながら一般の方は2階に上がることはできません。
この階段の壁には、欧州各国の王族からマイケル・ジャクソンなどのポップスターまで、創業から現在に至るまでの著名人顧客の写真が整然と飾られており、圧巻の眺めでした(右下写真)。
-続く-