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VINTAGE FABRICS

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今日は、ヴィンテージの服地についてお話をしたいと思います。
実は、弊社の昔からのお取引先である地方のテーラーさんが引退してお店を閉めることになり、弊社から以前お買い上げいただいた服地を委託販売してもらえないか?というご要望がありました。
そこで服地をお預かりすることになったのですが、みな20年位前の服地で、まさに弊社が長年に亘って扱ってきたオーダーメイド用服地の貴重なアーカイブの一部でした。
輸入服地は殆どが英国もので、“GEORGE HARRISON(ジョージ・ハリソン)”と呼ばれていた頃のハリソンズ(右上写真)、今はもう無くブランド名として残っているかつての名門“JOSIAH FRANCE(ジョシュア・フランス)”、英国製の“SCABAL(スキャバル)"(左下写真)などから、かつての有力ミルでテイラー&ロッヂの現社長 ゴードン・ケイ氏などを輩出した“LEAROYD(リーロイド)”のものなど全て1点ものです。
現在はスキャバルの傘下となっている、名門ロンドンマーチャント“WAIN SHIELL(ウェイン・シール)”のものも数点ありました。
ヴィンテージ服地は、オーダーメイドスーツが再び脚光を浴びている中で近年注目を集めています。
色々な考え方があると思いますが、あまり古過ぎるものはカサカサになっていて、湿気を“呼吸”するというウールの大切な機能が損なわれているものが多い為、私はこれ位の年代のものが実際に着用して雰囲気を楽しむにはちょうどいいと思います。
英国の服地産業が最も栄えていた時代に織られていた服地は、打ち込みも仕上げもよく、現在ではなかなか見られないクラシックな色柄も魅力です。
今回は輸入服地より国産服地の方が数が多かったのですが、国産服地の中には弊社が長年展開してきたオリジナルブラド“MAXIMTEX(マキシムテックス)”も多く含まれています。
バンチではなく、着分の展示販売が主流だった時代に服地に付けられていた“SEAL(シール)”と呼ばれるブランドタグも、弊社が昔使用していた懐かしいものが付けられています(右下写真)。
このデザインは15年程前まで使われていた弊社の社章なのですが、子供の頃に当時須田町にあった古い社屋に遊びに行くと、社内のいたる所で見かけられたのを覚えています。
倉庫内に満ちたウール独特の匂いが思い出され、少しノスタルジックな気分になってしまいます。
#今回の委託商品に関して、弊社のお取引先で興味をお持ちのお客様は担当までお知らせ下さい。サンプル等作っておりませんので、お越しいただけるお客様に限らせていただきます。
また、数量が限られておりますので、無くなりしだい終了させていただきますのでご了承下さい。