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THE LONDON CUT / SAVILE ROW BESPOKE TAILORING②

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先週の水曜日から日本に滞在していた、リア ブラウン&ダンスフォードの4代目 ジェームス・ダンスフォード氏は、本日9:20のキャセイ便で日本を発ちました。
香港に1泊して顧客である有力テーラー数件を訪問してからの帰国との事で、ジェームス氏の旅はまだ終わった訳ではありませんが、今回のメインであった日本滞在では多くのお取引先様にお会いし貴重なご意見などをいただけた事を、本人も非常に喜んでおりました。
お時間をいただきましたお取引先様におかれましては、誠にありがとうございました。
さて、2月4日までフィレンツェのピッティー宮殿で開催されていた特別展“THE LONDON CUT / SAVILE ROW BESPOKE TAILORING”についての続報を書かせていただきます(この展示会についての詳細は、前々回の1月31日分をご覧下さい)。
開催地がフィレンツェという地理的な問題や、PITTI UONOに行かれたバイヤーの方でも情報不足で開催をご存知無かった方もいらっしゃった様で、残念ながらせっかくの特別展の開催が100%活かされていたのか疑問が残りますが、行かれた方々からは概ね好評の様で、今回の教訓を踏まえ場所を変えて再度の開催が期待されます。
日本で開催したら多くの業界人やファンの方が集まると思うのですが...
今回現地に行かれ、弊社にも多くの資料をご提供いただいたお取引先のN様から、今回の特別展を記念して出版された“The LONDON CUT Savile ROW"という本をお借りできたのでご紹介させていただきます(左写真)。
James Sherwood氏というファッションライターの方によって編纂されたこの本は、サヴィル・ロウとこの通りに居を構える老舗テーラーの歴史、新生テーラーの紹介、スタイルの移り変わり、その他服地に関する事など多くの事柄が網羅されており、“サヴィル・ロウ事典”と呼べるような素晴らしい仕上がりになっています。
英国マーチャントに関するページでは、“ハリソンズ オブ エジンバラ”、“リア ブラウン&ダンスフォード”なども大きく紹介され存在感を示していますが、“リア ブラウン&ダンスフォード”のアンティークな雑誌広告などの貴重なアーカイブも掲載されており(右写真)、関係者としては思わず嬉しくなってしまいます。
この本は非売品ではなく20ユーロで販売されているようなのですが、どこの書店にでも置いてある訳ではなさそうなので、来週からのヨーロッパ出張の際には是非探して来たいと思っております。